気付けば半月以上も置き去りにしていたわけで。もう11月の扉に足を1歩踏み出していて。
そろそろ帰ってこようと思ったわけです。
ただいま。
あと少しで1年終わっちゃう!などと、少し焦り気味のクスノキです。久しぶりのブログ更新。何から書いて良いのやら分からないほど・・・。
手始めにブログが滞っていた間に読んだ本の感想をご紹介しようと思います。
■『太陽の塔』 森見登美彦さん著
主人公は冴えなくて、ちょっと偏屈な大学生。失恋した彼は現実を見ているようで、見えていない。ただただ己の妄想力で日々突き進んでいく。ここまで言うと、単なるウジウジした男の子のお話しみたいですが、私は読み終わった時に少しだけ主人公の彼に好意を抱いていました。「あ、可愛いかも」みたいな感じです。妄想の力って時には人の心の脆い部分を守ってくれるものだと思います。女々しくって気持ち悪い!なんて思わずに1度読んでみると、男の人の思わぬ一面を垣間見れるかも。
■『楽園に間借り』 黒澤珠々さん著
装丁と、帯の「ヒモ文学」という言葉のインパクトに目を奪われ思わず購入。ヒモ、つまりは女性に養われている職を持たない男性のお話しなのですが、特にドロドロとした愛憎劇があるわけでもなく、かと言って男性が職を持ちヒモ生活を抜け出すサクセスストーリーでもなく、淡々とした文体でヒモライフが描かれています。それぞれに幸せの形があり、どんな状況であろうとも他人からは分からないハッピーがそこには存在しているのだと改めて思いました。
■『キサラギ』
原作・脚本 古沢良太さん/ノベライズ 相田冬二さん
映画『キサラギ』の小説版です。上映開始時に観たい!と思っていたのですが、なかなか映画館へ足を運べず観れないでいた時に本屋さんで偶然ノベライズ化しているのを発見。映画を観てから読もうかとも思ったのですが、迷った末我慢できずに購入。思った以上に面白く、謎が解けたかと思うと、また新たな謎が出てくる。緊迫しているシーンにも関わらず、どこかコミカルで可笑しい。ますます映画を観たくなりました。神奈川県内にもまだ上映する映画館があるみたいなので、今度こそはっ!
■『テガミバチ』1・2巻 浅田弘幸さん著
大好きな大好きなマンガ家さんの作品。少し切なくて、でも前を見続ける。どの作品にも流れている、そんな世界観が好きで、いつも読ませていただいています。今回はファンタジー作品。画風も今までよりメルヘンな雰囲気が強くなっていますが、相変わらずのセンスの良さに思わず「ほわ~」と溜息が出ます。次巻発売が待ち遠しいところです。
以上が主だった読書本。
その他にも、以前読んだ本をもう一度読み直し、新たな発見や、違う感想を持ったりと定期的に読書をしていました。
また素敵な本を探しに本屋さんへせっせと通いたいと思います。せっかく秋になり過ごしやすくなったのだし、お外で読書とかも良いですよね。